今やレコードプレーヤーを持ってるお宅も少ないんじゃないかと思いますが、レコード自体はそのまま押入れに眠っているという人なら、今でも多いのではないでしょうか?
子どもの頃に聞いたレコード、両親、おじいおばあが聴いていたレコード…
ちょっと聴いてみたいけど、そのためにプレーヤーを買うのも勿体ないしなぁ…
もう売るか捨てるかしようかなぁ…
…売るか捨てるか、ちょっと待ってください。
そのレコード、プレーヤーがなくても聴けるようになります!
きっかけは「ソノシート」
我が家にはレコードがありません。もちろんレコードプレーヤーもありません。
探せば親のものが倉庫にあるかもわかりませんが、相当奥の方にいってしまってるでしょう。
そんな私が「レコードの音源をなんとかして聴かなきゃ…」なんてことになった事の発端は、うっかり手に入れてしまった「ソノシート」というアイテムでした。
若い人はソノシートなんて言われてもピンと来ないでしょう。私も知らなかったもの。
ソノシートとは、レコードと同じように針を落として聴くものなんですが、普通のレコードと違ってペランペランの塩ビ製の円盤なんです。昔は雑誌の付録としてもおなじみのものだったらしい。
なんでこんなもんを手に入れてしまったかというと、本当はソノシートが付いている雑誌の方が目的だったのです。雑誌に載っている昔の俳優さんたちの座談会の記事が目的だったんです。
誌面に座談会の書き起こしが載ってるんだと思ってたんですよ。普通はそう思うじゃない。
ところがそうじゃなかった。
座談会の書き起こしではなく、座談会の音源がそのシートに収録されているというものだったんです。
これ、注文してから気が付いたっていうね。
さあ困りました。この時はもちろん、ソノシートが一体何者なのかもわかっていません。
調べてすぐにこれはペランペランのレコードであるということはわかりましたが、プレーヤーもないのにどうやって聴くんだ?
amazonでこそっとプレーヤーの値段を覗いてみましたが、この1枚のシートのために買える値段…では、当然ない。
しかしこれで諦められるわけがない。もうじき、推し俳優の声入りのソノシートが届くのだ。それを目の前にして、聴けないし諦めましょうなんてなる私ではないのです。なんとしてでも聴かなきゃ気が済まない。
レコードプレーヤーを探している時、レコードの音源をデジタル保存できる機械がいくつか出てきました。
評価はどれもマチマチといったところ。
しかしこれも、たった1枚のソノシートのために買うのはやっぱり、ね…
しかも、もし失敗してソノシート自体を駄目にして結局聴けなかったなんてことになったらどうする?
私は昭和後期の生まれです。レコードに針を落としたこともない。
しかしこれでレコードの音源をデジタル化できることはわかった。
それなら、それ専門のサービスをやってる業者さんがいるはずです。
アナログ音源デジタル化サービス「DFK」
検索したところ、やはりいくつかの業者さんがヒット。
料金やオプションサービスもピンきりですが、私はとにかく音が聴ければおっけーだったので、こちらのサービスにお願いすることにしました。
DFK デジタル・レコーディング・サービス
http://www.dfk01.net/
よそのサービスと比べると、ジャケットやレーベルの印刷サービスもないし、本当にレコードのCD化のみに特化した内容。
そのかわり、非常に安い。一番安いものだと1枚400円+送料でやってもらえます。
物が到着し、すぐにシートを確認。
折れはなく、見た感じ傷もない。非常にきれいな状態。

しかしこれ、56年も前のものなんですよ。1962年のもの。
こんなすぐに劣化しそうなペラペラのシートが。56年も前のものが本当に聴けるんだろうかと…
発注手順
レコードを送る前に、まず確認で円盤のタイプを記載したメールを送ります。

その日のうちに「お送りください」とお返事をもらえました。
ソノシートが折れないようにボール紙で補強し、発送。送料は元払い。
待つこと発送からなんとたったの4日後、ソノシートとCDが届きました。
ドキドキでCDドライブにイン。
バッチリ聴ける…!
ノイズはほぼなし、声も非常にクリアに聴こえました。
余談ですが、この座談会のメンバーの中に私の推しメンが入っておりまして、なんせ昔の俳優さんで亡くなるのも早かったもんですから、演技してるところしか知らないわけですよ。
今みたいにインタビュー映像だのメイキング映像だのってそうない時代ですから、素で喋ってるところって見たことも聞いたこともなかったんです。
だから今回、初めてその「素で喋ってるところ」を聴けたんです。
これはかなり感動でした。
ちなみに今回お願いしたソノシートは「LP33 1/3回転 7インチ両面プレス」
料金は600円+送料でした。
まとめ
大昔のものがこうしてきれいな音源で蘇るというのは凄いことだなあと。
しかもリーズナブルなお値段で。
もう聴けないレコードをしまいっぱなしにしていては勿体ないなあと。
そりゃもちろん、レコードプレーヤーで針を落として聴けるのが一番良いんでしょうけど、CDにしちゃえば後は処理次第でいつでもどこでも聴けるようになります。レコードはプレーヤー持ち歩くわけにはいかないですしね。
両親が持ってるレコードをCD化してプレゼントしたりなんてのも、いいかもしれませんよ。