初めて知る「名画座」の魅力。シネマヴェーラ渋谷へ行ってきました

「名画座」と呼ばれる映画館をご存知ですか?

新作映画を上映するよくある映画館とは違い、旧作映画を主に上映する映画館の名称です。
全国各地にあり上映作品も場所によって様々ですが、現在はDVDやネット配信の普及により減少傾向にある模様。

私は古い日本映画が結構好きで、東京の方の名画座でちょいちょい昔の邦画を上映していることは知ってはいたものの、映画1本のために新幹線で東京まで飛ぶ勇気はなかったんですね。
うちからだと往復で2万近くかかっちゃうし。

ですが今回、3月9日のミュージカル観劇ついでと言いますか、これは観たい!という作品の上映日が幸運にも東京遠征の日と被ったんです。
こんなことがあるんだね。

ということで、渋谷にある名画座「シネマヴェーラ渋谷」へ行って参りました。

まだ新しくてキレイな館内

小さい映画館は名古屋に住んでいた頃にいくつか行ったことがありますが、建物が古くて狭くてあまりキレイではないという印象でした。

シネマヴェーラ渋谷は、渋谷にある唯一の名画座。
いろいろ見てみると、古い邦画メインで特集を組んで上映していることが多いみたいで。

【シネマヴェーラ渋谷】
http://www.cinemavera.com/

2006年開館ということで館内もまだ新しくてきれいだし、ロビーにはコンクリート壁にポスターが飾られていて、シンプルに洒落てます。
…上映開始3分前に到着しまして(死)帰りもちょっと急いでいたので写真も何も撮ってません。すいません。

代わりに持ち帰ってきたチラシ画像載せておきます。
このチラシの成田ミッキーなんなのこれ。クソイケメンだわ。

シネマヴェーラだけでなく、他所の名画座等のチラシもたくさん置かれてました。
時間がなかったのでササッと目についたものだけ取ってきたけど、あれだけチラシが並んでると眺めるだけでも楽しいだろうな。


今回は「シネマヴェーラ的大映男優祭」という特集でした。
これがちょうど3月9日で終わりだったんだよー!運が良かったとしか言い様がないわ。

劇場内の椅子はふかふかで座り心地は抜群。
前の座席ともスペースに余裕があるのでゆったりふんぞり返ってラクに座れました。
ちなみに座席数は142席とのこと。

通常は2本立てで大人1,400円ですが、1本立ての場合は要問い合わせ。
私が観てきたのは1本立てでしたが、大人1,100円でした。
ちなみに中学生以下は500円!高校生大学生は800円です。安い。

立地があんまり良くない

一応、先にGoogleストリートで確認はしてたんですけど、どうもね…

ラブホ街のど真ん中にあるっぽくてね…
あと周りにあるのはクラブとか風俗店的な…

上映は19時25分から。
最初の予定では、ミュージカル観てご飯食べたら友だちと別れて、映画はひとりで観に行こうと思ってたんですよ。友だちは旧作映画(しかも邦画)なんてまず興味ないし。

しかしここは、田舎者な私。
道もよくわからない、しかも周りはラブホやら風俗店がいっぱい、しかも夜となると、正直言ってひとりでフラフラ迷いながら歩くのは怖いんですよ。怖いでしょ…

友人はこの日、夜勤明けでそのまま来てくれていたので、まあ当然晩にもなれば眠いですわな。
しかもミュージカルの方がいまいちだったってことで、余計に疲れが…と、わかってはいたんだけども。

のえ
頼むから映画も一緒に行ってくれませんかねぇ…
友人
えー!?どうしようかなあ(興味ないなあ)
のえ
ひとりで行くの怖いよ〜。
道もわかんないし呼び込みの怖い人とかいっぱいいそうやん…
友人
いやいやそんなの大丈夫だって…
もう…私、寝ちゃうと思う(帰りたい)
のえ
「寝てていいから!カネなら出す!頼む!」

映画代は私が出すということで(最初からそのつもりだったんだけど)友人を無理やり説得。
渋谷駅近くのホテルでご飯食べてたんですけど、食べ終わったのが19時過ぎ。映画が始まるまであと15分。Googleマップ出したら、そこから映画館まで徒歩10分!
道に迷いながら歩いたら確実に間に合わない…

胃がもたれると言いながらのんびり歩く友人。
私も胃もたれしそうになりながら小走りで道玄坂付近をフラフラ。
そんなこんなで、着いてみたら上映開始3分前だったというわけです。ほんとにギリギリでした。

上映中の雰囲気

今回観た映画は、1953年公開の作品。うちの親もまだ生まれてませんな。
客層は上映作品によって変わってくるのでしょうが、この日はやっぱり年配の方が多い感じでした。ほとんど男性だった印象。

で、意外に結構お客さんが入っている。
こうゆう映画館ってポツリポツリしか入らないのかな〜、なんて思ってたら全然そんなことなくてびっくり。後で自分の整理番号見たら46、7番でした。
新作映画でも、観に行ってみたら観客10人もいない時とかあるもんね…

映画が始まってからもくしゃみに咳払いと容赦ない観客のオジサンたちw
こりゃ途中から寝息とか、最悪いびきが響くかもしれんなと覚悟した。

…が、気がついたらスッと静かになっていた。
みんな寝てんのか?と思いきや、ちょっと楽しい場面ではアハハと笑いが起きるので寝てるわけじゃない。みんな集中して観てたんだ。

おもしろかったんです、この映画。すごく。
「寝る!」と言っていた友人も、意外に面白かったとか言って結局寝れず。

昔の映画をスクリーンで観る魅力

田舎に引っ込んでからは、新作映画でもわざわざ映画館まで足を運ぶということをほとんどしなくなりました。
だいたいDVDで済ましてる。家でゴロゴロしながら観るのも好きなんです。

しかし今回ほどスクリーンの良さを実感したことはない。

白黒時代の映画なんてちっちゃいテレビかパソコンの画面でしか観たことがなかったし、映画館で観るなんて機会もないだろうと思っていたし。
今回、作品そのものよりかは好きな俳優さん目当てで観たかったんですよ。
その俳優さんもとうの昔に亡くなっていて、映画館で観る機会などないと思っていた。

なので余計に特別感があったのかもしれません。
公開当時にタイムスリップしたような、そんな気分にもなっていた。

大きなスクリーンに映るその俳優さんはそりゃもう美しくて美しくて。
ハートを撃ち抜かれましたわこれは。テレビやパソコンで観るのと全然違うんだもん。

先に観たミュージカルにガッカリしてモヤっていた気持ちもパーン!と飛んでっちゃったよ。
友人共々、最後は良い気持ちになって帰れて、良かった。

まとめ:映画1本に新幹線代出すのはムダではない

今まではDVDにもなってないような作品は観れないものとして諦めてきたんですけどね。
持ち帰ってきたチラシの中には「これやるんかい!」「これを4K修復とか間違いなく美しい!」なんて具合でテンションが上がるものもチラホラと…

今回はミュージカルついでってことでしたが、今回の感動を思えば旧作映画1本のために新幹線代出して飛んでも全然もったいなくないよ!
+ホテル代頑張っても全然おっけーだよ。

東京から帰ってきて数日経ちますが、未だに映画の余韻に浸ってぼんやりしてたりする。
思い出すだけでため息が出るわ。

シネマヴェーラ渋谷の他にも、神保町シアターなど旧作邦画を多く特集している名画座は東京にいくつかあります。
上映作品をチェックしつつ、観たいと思うものがあればできるだけ飛んでいきたい。

名画座という存在に、感謝します。
では、また。

※観てきた映画のレビュー、興味あればどうぞ

「再会」1953年 日本