【観劇記録】ミュージカル「マディソン郡の橋」3月9日マチネ

3月9日、シアタークリエで上演されているミュージカル「マディソン郡の橋」昼公演に行って参りました。
いやあ、1年ぶりのミュージカル観劇、1年ぶりの山口祐一郎氏です。

先にシアター1010で行われたプレビュー公演の評判も良くて、PVもすごく素敵だったのでほんとに楽しみにしてましてね。
ほんとにウキウキで行ったんだけどね…

まだ公演中なのでネタバレはしません。
と言っても映画も原作も有名な作品なので、ネタバレもクソもないかもしれませんが。
さあ、何から書けばいいのかな…

これはごく個人的な感想であります。
ここでは少々辛口な感想になる、とだけ先にお断りさせてください。この作品がとても気に入っている方、これから観に行くのを楽しみにされている方はこの先は読まない方が良いかもしれません。

作品概要

演出:荻田浩一

  • フランチェスカ:涼風真世
  • ロバート:山口祐一郎
  • マリアン:彩乃かなみ
  • マイケル:石川新太
  • キャロライン:島田彩
  • others:加賀谷一肇
  • チャーリー:戸井勝海
  • マージ:伊東弘美
  • バド:石川禅

例え音楽がどんなに良くても

幕が開いて、まず涼風さんが予想に反してかなりおきゃんなキャラでド肝を抜かれた。
もうちょっと、毎日の農家な生活に少しくたびれてる感じなのかなって思ってたんで…
なんというか、旦那(禅さん)と子どもに恵まれて何の不満もなく楽しく生活してそうなんだけど。

で、旦那と子どもたちが牛の品評会に出かけているところへ、カメラマンの祐ロバートがローズマンブリッジを探してフラフラとやってきて…という話。
まあひとことで言えば不倫の話。きれいに言えば「永遠の4日間」ということ。

原曲というか、海外版の音楽は聴いてないんです。先に海外版を聴くと、日本語になった時の字余り的な気持ち悪さとかってあるじゃないですか。そうゆうの、気にしたくなかったので。
それでもなんとなく、無理矢理音楽に乗せてるような不自然な感じがすごく気になった。

そもそも曲自体、素人の耳で聴いてても歌うのがむちゃくちゃ難しそうな感じで。それでもサササッと歌ってるのだからやっぱりミュージカルの俳優さんは凄い。
しかし歌詞がどうにも聴き取れず…1曲目はほとんど聴き取れなくて困った。フランチェスカがナポリからアイオワに来た経緯を歌っていたのだと思うけれど。
パンフレットに、一部でもいいので歌詞を載せて欲しかったな。

全体的に、音楽の部分以外は結構コメディ色が強くてこれも予想外だった。映画もこんな感じなの?
おきゃんなフランチェスカに、相変わらずふわふわ感満載wな祐ロバート。ロバートっていうよりほとんど祐さんそのものを観てるかのような…
今回に関しては、祐ヲタ受けみたいな要素はほぼ無いと思っていた(無しであるべきだとも思っていた)ので、これまた予想外。

映画では空気扱いらしい旦那の出番も結構多い。禅さんファンご安心あれ。
フランチェスカの腰にやたら手を回してベタベタくっついて電話もマメにするしフランチェスカ超愛されてるじゃん!幸せじゃん!
何の不満があるんだよ…って感じだし、フランチェスカの心の隙間みたいなのが私には見えてこなかった。

えーっと、さっき全体的にコメディ色強めと書きましたけど、突然イケメンが現れてホイホイ家に連れ込んで浮気しましたっていう風に見えちゃったんですよ。すごく気持ちが軽く見えたの。
でも歌に入ると突然重々しいというか、えらくシリアスになるでしょ。そのギャップに全然ついていけなかったんです。
キャッキャイチャイチャ盛り上がる二人に完全に置いてかれてるような、そんな気分だった。
で、置いてかれたまんま最後までいってしまったんだな。

この話の主役はフランチェスカです。
だけど、そのフランチェスカに私は全く共感できなかったというのがまずかった。
こんな恋、いいなあ…とか全く思えなかったのもまずかった。これがこれから生きていくために必要な恋だったと言われても納得いかないのよ。

また同じこと言うけど、映画の方もこんな感じなんですかね。
後で観ようかなと思ってたけど(ほんとは先に観るつもりだったんだけど結局観なかった)すっかりそんな気もなくなりました。

伊東さん演じるマージと戸井さん演じるチャーリー夫妻が可愛かったのが唯一の救い。
マージはいわゆるのぞきオバサンなんだけど。人んちの家庭覗き込んで噂話して楽しむおばさん、いるじゃないですか。パッと見そんな感じなんだけど、マージはのぞきつつもフランチェスカのことはちゃんと心配してくれて助けてくれる、いい人。

伊東さんのコメディセンス、とても素敵だと思った。
のぞいて一人で盛り上がるマージをやんわり咎めるチャーリーがまた素敵なんだよ。ふわっとした大人の色気があってね。
こんな夫婦になりたいって思ったわ。結婚する予定はないけど。

まとめ

えらそうに辛辣なことを書いてしまいましたが、音楽は素敵ということだけは書かなければ。
これは間違いないです。涼風さん祐さんに関しては言うまでもなく、そして出演されてた皆さんとっても良かった。
ただ、耳に残るナンバーがほとんどないんだけど…難しすぎて、口ずさめないし。

どんなに音楽と歌が良くても、やっぱり劇だから。
ストーリーがあってこその音楽と歌なので…そのストーリーに全く共感も何もできなかったら、どんなに音楽と歌が良くても、何も感じないんだなあって。
今回勉強になりました。

だから、涼風さんがどうとか祐さんがどうとか、そうゆうのじゃないのよ。
ただ、私には話が合わなかったっていうだけのことなんだ。

この先も何度か観劇する機会があれば、全然聴き取れなかった部分とかも補完できて感想もまた変わっていくのかなと思うけれど、残念ながらその予定もないです。

しかしこれだけ絶賛されてる作品なのに、こんなこと思うのは私だけだろうか…と思ったら、一緒に行った友人も同じようなことを言っていた。
フランチェスカとロバートのあの恋を「素敵だな」「切ないな」と感じるには、我々はまだまだ若すぎるのだろうか。

最後にひとつだけ。
祐さんのカメラの構え方がね。誰か教えてあげてくれませんかね。
あのおもちゃみたいな構え方じゃ、写真撮れないっすよいくらなんでも。全部ブレてそうだよ。
ストーリー的には別に関係ないことですけど、一応名の知れたカメラマンって設定なんだし…すごく気になってしまった。