最近、趣味で昔の映画雑誌を集めています。
探してみればなんでもあるもんですね。
さて、どうやって保管しとこうか…と、迷いました。
なんせ60〜70年も昔の雑誌です。表紙も最近の雑誌みたいにしっかりしてないし、経年劣化でだいぶボロがきています。
そのまま本棚にストン、では忍びない。
せっかくなので、きれいに大事にとっておきたい。
マガジンファイルはどうかな?
雑誌専用のマガジンファイル。
上下のみ綴じ部分を固定するものから…
ピアノ線のようなワイヤーで綴じ部分を固定するものも。
これならそれなりの冊数をひとつのファイルで保管できます。
しかしこれ、既にボロがきている雑誌の綴じ部分が固定器具やワイヤーに耐えられるのかしら?
だってもう、こうなってるんですよ…

ファイル持ち上げた時にビリビリッていっちゃいそうじゃない。
そうゆうわけで、どちらも却下になりました。
コクヨ NOViTA(ノビータ)
何か良さそうなものはないかと書店の文具コーナーをフラフラ。
で、目をつけたのがコクヨのNOViTA(ノビータ)というポケットファイルです。
サイズはA4、B5、A5。
A4のみポケット数が20枚、40枚、60枚の3種。
他のサイズは20枚のみ。
カード用や写真用のタイプもあります。
数あるポケットファイルの中からどうしてこれを選んだのかというと、この商品、中身の量で背幅が変わる仕様なのです。
って、これ新しく出た商品でもなんでもないので、今更書いても何の情報にもならんのじゃないかと思うけど…
久々に個人的ヒットアイテムだったので、書かせてください。
普通のポケットファイルの場合
20ポケットの普通のファイルに、雑誌を数冊入れてみましょう。

元の背幅より厚くなりますから、表紙が浮いてしまいます。見た目がよろしくない。
NOViTAの場合
NOViTAは、中身を入れない状態だと背幅は約5mmです。

じゃ、雑誌を入れてみましょう。

表紙がぱたんと閉じてる!
NOViTAの背幅は、最大で40mmまで広がる仕様になっているんです。
通常のポケットファイルだと上記のように膨らんでしまったり、逆に中身がスカスカでも背幅がかさばり本棚で場所を取ってしまうというデメリットがあります。
NOVITAなら中身が少なければ場所を取らないし、増えたら増えたで背幅が対応してくれるので見た目もスッキリした状態でしまっておけます。
これなら雑誌丸々保護もできて安心!
今5冊入ってて、まだ三分の一くらい余裕があるので…

あと2冊か、薄いものならもうちょいいけそうですね。
ポケットはどうしても余るので、あとは昔の映画のチラシや名画座のチラシでも入れておきます。
雑誌が入る!とはいえ、中身のポケットにはマチがあるわけではないので。
今所有してる雑誌で一番厚いものが7mm。これがなんとかギリギリ入る程度なので、これ以上厚いものがきちゃうとちょっと苦しいですけど…
まあその時はその時で、また考えましょう。
年が新しくなるごとにページ数も増えてる感じなんですよ。
戦後5年以内くらいのものは、すごいペラペラでね。当時のいろんな事情を察すると、やっぱりそうでしょうね。
まとめ
今は皆さん、欲しい記事だけ切り取ってファイリングしてらっしゃると思います。
私も最近の雑誌なら、切り取って本体は処分しちゃってます。この映画雑誌たちも、一応目当ての記事があるものを集めているのでそこだけ切り取ってもね、いいっちゃいいんですよ。
しかし、これは大昔の、それこそ私のじーちゃんばーちゃんがまだ若かった時代のもの。
戦後間もなくて世の中がゴタゴタとしていた時代。
その当時のものがこうして1冊丸々、形として残っているということ自体が素晴らしい。
当時買った人たちが大事に大事にしてきた証と思うとハサミなんか入れられないし、旧作映画の貴重な資料としてもすごく価値あるものだと思うのです。
映像で残っていない俳優さんたちのインタビュー記事や撮影スナップの写真、意外な組み合わせの対談、当時の映画批評(←結構辛辣)、当時のファンたちの意見…
単純に、どのページも読み応えがあって面白いっていうのもあるし。
監督や俳優の住所がガッツリ掲載されてるのにはビックリする。
「溝口健二、引っ越しました!住所はこちら☆」みたいな感じで番地まで載ってて「ぇえ!?」ってなる…
良い時代だったと言っていいのかそうじゃないのか、わかりませんな。
雑誌は今後も増えてく予定なので、年号ごとに分けて保存していきます。
元オタクが久々にオタクらしい活動をし始めました。楽しいな。
では、また。