【ちっちゃい方眼に書きたいんじゃ】セーラー万年筆の金ペンと鉄ペンの極細ニブ書き比べ

お高いアイテムはひとつも持ってはいませんが、私も一応万年筆ユーザーであります。
基本は金ペンの細字が好きなんですが、やはりジブン手帳やほぼ日のような小さい方眼に細かい字を書く時はちょっと厳しい。
漢字が潰れちゃうのね。
それで、極細ニブ試してみようかな…って思ったのが事の始まりです。
そしてつい最近、金ペンの極細をお迎えしました。
プロムナードの極細届いた!
月夜入れるか青墨入れるか迷ってる色は大して変わらないんだけど
— のえ (@noebox) 2016年9月9日
ということで、今日は鉄ペンと金ペンの極細ニブ書き比べをしてみたいと思います。
-目次-
セーラー万年筆製品に限った話になります
実は私、現在はセーラー万年筆製のものしか持ってないんです。
金ペンに関してはセーラー万年筆製のものしか知りません。
っていうかプロムナードしか使ったことないです。
なんでセーラー万年筆にこだわってるかというと、このブログでも数回話題に上がってますが セーラー万年筆の青墨というインクが大好きなんです。
これはもちろんボトル売りもあるんだけど、交換がラクちんなカートリッジをいつも買っています。
ボトルはインク詰める時にちょいちょい手が汚れるのがね。
青墨は顔料インクだから、手につくとなかなか落ちないし。
そうすると選ぶ万年筆も自然とセーラー万年筆製のものになってしまう。
ラクちんは正義です。
ということでセーラー万年筆製品に限った話になってしまいますが、それでも大丈夫な方は下へお進みくださいませ。
まずは書き比べ画像をどうぞ
上から、
- セーラー万年筆プロムナード<細字> ←金ペン
- セーラー万年筆クリアーキャンディ<中細> ←鉄
- セーラー万年筆ヤングプロフィット<極細> ←鉄
- セーラー万年筆プロムナード<極細> ←金
- スタイルフィット0.38 ←普通のペン
比較として、プロムナード細字ニブとクリアーキャンディ中細(クリアーキャンディは中細しかない)、仕事中に愛用しているスタイルフィットの0.38も並べてみました。
本当は全て同じインクで統一できれば良かったんですが、ヤングプロフィットだけ最近違うインクにしてしまいまして…
ペリカンのエーデルシュタイン「タンザナイト」 を入れています。
去年買って使用頻度はあまり高くなかったんだけど、最近青墨しか使ってなかったんでたまには違う色をと思って。
デニムっぽい…?インディゴブルーっていうの?
そんな感じの色ですね。
ここから先は私のクソ汚い文字が頻出します。
申し訳ございません。
【鉄ペン】ヤングプロフィット極細
ジブン手帳やほぼ日手帳の小さい方眼にきっちり書きたくて購入したものです。
このペン、鉄にしては少々高いような気もするんですが…
4000円~5000円ってとこですかね。
カクノやクリアーキャンディは1000円ちょいで買えるもんね。
初めて手を出す極細ニブ。
書き心地から太さから何から何までわからない状態。
更にお高い金ペンを買って後悔するのも怖かったので、まずはコレでってことで。
カリカリの書き心地
鉄ペンは基本カリカリですしね。
私は筆圧強い方なんですけど、多少力を入れても太さの強弱はさほどつきません。
小さいマスにカリカリカリカリ書けるよ。
インクフローはかなり渋め
極細なのでこれも仕方ないんですけど、思った以上に渋いです。
写真だとそうでもなさそうに見えるけど、実物は結構色も薄い感じです。
使う紙やインクにもよるけど。
青墨やエーデルシュタインでは問題ないですが、プラチナのカーボンインクのような粘度の高いインクだとしょっちゅう掠れてストレスでした。
渋いっていうのは一言でいえばインクの出が良くないなということなんで。
もちろん渋めが好みという方もいらっしゃるとは思いますが。
フローの良いプロムナード細字(金ペン)で書いたものとは全体的なインクの濃さや濃淡の出方が全然違います。
個人的には、なんだか薄くってちょっと頼りないなあ…っと。
あと、これは私がハズレを引いてしまっただけだと思うけど、コンバーターでインク詰めると盛大にインク漏れします。
【金ペン】プロムナード極細
つい先週お迎えしたばっかなんす。
ちなみに初めて買った金ペンは同じくプロムナードの細字ニブなんだけど、金ペンの柔らかい書き心地は癖になりますね。
このプロムナード、お店によっては諭吉出しておつりが返ってくるお値段。
金ペンにしてはなかなか良心的かと。
私のように「金ペン初めて買いますドキドキ…」という方でも手を出しやすいお値段なのが嬉しい。
ややカリカリ感は感じる
鉄ペンのヤングプロフィットに比べればそれほどでもないですけど、金ペンとはいえやはり極細ニブとなると多少のカリカリ感を感じます。
インクフローは上々
何かが足りない碇マーク。死
プロムナードの細字と比べたら、やはり多少は渋い。
でもヤングプロフィットほど渋くはない。
書いてる時に紙にさほどインクが溜まらないので乾きも早いし、何気にちょうど良いのかもしれません。
濃淡もキレイに出ます。
太さについて
※左からヤングプロフィット、プロムナード極細、プロムナード細字
インクは全て青墨
金ペンの方が柔らかい分、同じニブでもやっぱり太めですね。
フローの違いもありますし…
どっちが良いかは好みの問題ですね。
きっちりカリカリと細かい字を書きたいなら鉄ペン、万年筆らしい濃淡や柔らかさを求めるなら金ペンですかね。
個人的には金ペンの方がおすすめ
私みたいに同じニブで鉄と金とどっちかで迷ったりする人がどのくらい存在するかはわかりませんが。
もし「いきなり金ペン買って失敗したら嫌だな」と思われてる方には、その心配は不要だよと言って差し上げたい。
線が細くても濃淡が出て、万年筆で書いてますっっって感じ。
それでいてジブン手帳やほぼ日手帳の小さいマスにも漢字が潰れることなく書けるってのは、なかなか気持ちが良いもんです。
手帳や日記を書くのが楽しくなります。
ただ、先に書いた通り私はセーラー万年筆製のものしか持っていないので、他のメーカーのものに関してはなんとも言えず申し訳ない。
同じニブでも海外メーカーのものは日本製のものより太めでしょうし。
いろいろ試してお気に入りのものをみつけてください、って言えるほど安いアイテムではないですもんね。
試し書きできるようなお店が近くにあるといいのになあ。